過激なレプリカ

模造品づくりにフルスロットル

自己紹介とエントリ・制作・寄稿履歴

千紘(ちひろ

ジャニーズ事務所所属・Hey!Say!JUMPと八乙女光くんのファン

千紘🍎 (@ybhkkgkhc) | Twitter

 

制作・寄稿

FunPay×はてなブログ「それどこ」(2017~2018)

収納王子のコジマジックさんが家に来て部屋を片付けてくれました。

card-media.money.rakuten.co.jp

 

楽天×はてなブログ「それどこ」(2017~2018)
スワロうちわ、双眼鏡、遠征バッグの中身など、ジャニヲタならではの所持品について寄稿させて頂きました。

srdk.rakuten.jp

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Woman.CHINTAI×はてなブログ(2018年)

住む家、人生の優先順位の話。

woman.chintai

 

マネ会節約×はてなブログ(2020年)

お金の管理について。ちなみにマジでちゃんとしてません

hikakujoho.com


劇団雌猫「悪友 vol.1浪費」(2017)
浪費図鑑として小学館から発行された本の同人誌第一弾に「ジャニーズに浪費する女」として寄稿させて頂きました。2018年2月には、大阪でのイベントにも呼んで頂きました。

劇団雌猫

mesuneko.hatenablog.com

#悪友ナイト 大阪冬の陣(2/25)

togetter.com

少年コレクション(2012~2013)
ジャニヲタの思いを集めた同人誌「少年コレクション vol.1担当 vol.2担降り」を、サークルメンバー5人で発行。(今後の発行の予定はなく、アカウントも停止中です。)

twitter.com

ジャニヲタ情熱大陸(2015)
お友達のジャニヲタインタビュー企画に呼んで頂きました。JUMPを好きになった経緯や、これまでの人生、仕事について話しています。

jw.hatenablog.jp

 

前にやったこと

 

八乙女光お誕生日会2018@大阪

twitter.com

八乙女光お相手総選挙2015
 https://togetter.com/li/1054551
八乙女光お相手総選挙2012
 http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/20121215/1355577952 

 

主なエントリ

★Hey!Say!JUMP関連
Hey!Say!JUMP10周年セットリスト選抜曲を考える~2007年編(2012年分まであり)
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2016/11/09/120029

Hey!Say!JUMPのカウコンで聴きたい未披露曲を、1500人に聞いてみた。(前)(後編あり)
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2015/12/25/180005

Hey!Say!JUMP未披露曲だけのコンサートレポを書いてみた(※ただし、全て妄想)
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2015/10/23/163725

つんく♂さんになりきって「ウィークエンダー/明日へのYell」のライナーノーツを書いてみた
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2014/08/29/122842

八乙女光くん関連
八乙女光10000字インタビュー2度目~2017年12月号~
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2017/10/25/120215

八乙女光が「ひかにゃん」になるまで(はじめに)~3年前に書いた手紙~(前・中・後編へ続く)
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2015/09/08/170112


★やぶひか(薮宏太・八乙女光のコンビ)関連
JUMPingCARnival MCでのやぶひか事件 BEST10
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2015/10/16/131232

WiNK UP 2014年2月号の薮光対談の感想
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2014/03/31/212138

★自分のこと
担降りしたかった冬-Let's go to TOKYOー
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/2018/02/27/190134

はじめに(ブログの名前「過激なレプリカ」について)
http://kagekina-replica.hatenablog.com/entry/20120101/1325762917

 

髙木雄也くん主演舞台「裏切りの街」初日ネタバレあり感想

Hey! Say! JUMPの髙木雄也くん主演舞台「裏切りの街」、見に行って来ました!

 

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入口前のポスターは列が出来てたけど、中劇場に入る前にもポスター前での撮影チャンススポットがあったよ

 

私は「ネタバレせずに作品を見たい人間」なので、見に行ってすぐネタバレありの感想をネット上に公開するのはどうかなと悩んだんだけど、私には「感想やレポを読んで、映画や舞台を見ることを決める人間」という一面もあるので、まだ公式にチケットが買える状況ということもあり、ここで公開することにした。どっちも本当の自分。本当は世の中にたくさんある。まだまだコロナ禍で、見に行きたくても見に行けない方がいらっしゃるのはつらいけど。

 

stage.parco.jp

 

とはいえ、作品について思ったことをだらだらと書いただけのものなので、結局鑑賞後の方向けだし、「作品を見た人同士で感想を言い合いたい」という思いから書いています。主観と勝手な解釈も含むので「個人的にはこう思います」という文言を本来100回くらい入れたほうがいいんだけど、割愛してます。

 

以下ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

●ドラマにならないリアルク

髙木くん演じるゆうちゃんがドクズ。でも、ドラマチックなクズじゃないんだよね。悪いことをしてやろうとか誰かをものすごく騙して利益を得ようとか、そういう悪人みたいなクズではなく、その日を怒られずに気持ちよくなんの責任も取らずにやり過ごせればいい、みたいな考えの浅いクズ。「なんとなく」「自分はどっちでもいい」常にそんな考えでふらふら生きてる。シンプルに頭が良くない感じ。空っぽすぎて、ゆうちゃんの好きなものとか大事なものが全く見えない。多分ない。アイコンの犬にもなにも感じない。あ、でも唯一「テレビバラエティはYouTubeにできないお金のかけ方をしている」っていうところだけ、ゆうちゃんの「個性」「独自の考え」を見たかもしれない(笑)。

 

徹底してクズなので「でも優しいところあるじゃん」「でも頑張ってるじゃん」「でも成長したじゃん」みたいな客への甘やかし要素があまりなく清々しくて良かった。もちろん受け取り方はそれぞれなので、救いがあったと思った人もいると思う。私も、妊娠分かった時点で即関係切らずに謝りに行ったところ(謝れば許してもらえると思ってたとか、さすがに何もせず逃げたら訴えられるかもと思ったとかかもだけど)、旦那の呼び出しに応じるところは、ゆうちゃんすごいじゃん!って思っちゃったし。パンフを読むと、「救いがある」「優しい」って意見も多かったから、私にこういう作品の教養がなさすぎるのはあるな。

 

真性クズだなと思ったのは、1幕の最後に初めて智子と関係を持ったとき、里美に罪悪感を覚えて「俺って優しいんだなと思った」ってちょっと自分に感動しちゃってたところ。まさに「その発想はなかった!」すぎて良かった。子供ができたとき智子に「何も変わってないですよ」と安心させられ、「大したことなかったってことっすよね」っていう台詞もなかなかだったけど。

 

だから「人妻との不倫」が話の主軸ではあるけど、メインテーマに感じられなかった意外性も面白かった。「不倫もの」って聞くと、「愛憎渦巻くスリリングな物語」とか「不倫のスケールに終わらない純愛」「善悪の境で快楽に溺れる」みたいな方向性になるのかなという先入観があったけど、ゆうちゃんというキャラクターにドラマがないのでもっとレベルが低いところでお話が展開する。名前も知らない“おばさん”(おばさんで登録してあるのを見せるのは、おばさんっていう呼び方をしている酷さの表現なのかもしれないけど、浮気相手なんだから智子のように「田辺さん」とかそういう具体名じゃなくて良かったのか?と気になった)という、特に好きでも嫌いでもないけど顔はセーフだし、という相手に、ただその時間を気持ちよく過ごして暇を埋めてやりすごす、テレビ見てるよりは良いから会う、というレベルの怠惰な生活をしているゆうちゃんのどうしようもなさ、が一生気になる作品。

 

パンフレットにも「三浦さんのリアリティの追求」について書いてあったけど、これがドラマティックに寄ってきてたら「私たち、同じだね」「あなたは私」「俺たちは似ている」みたいな台詞が早々に出てきて、なんか2人の関係をさもいい感じに魅せる、みたいなくだりがありそうだなと思ったんだけど、そういうの一切なく、最後の最後で「お互いクズ人間じゃないっすか」って軽く言い合うくらいなのも良かったなぁ。

 

あまりに本当に起こってることのように夢中で没入してたから、最後に「本当のことは1つじゃないんだよ」「なぜあなたと会ってたのか考えてたんです」っていう総まとめのメッセージアウトが始まったとき、ようやく「これは作品で私は客」とこちら側に戻って来ました。

 

●髙木くんのお芝居

ゆうちゃんが最初に人と会話するのは智子との出会いのシーン。猫背でオドオドしててコミュ症な感じのすっごい気持ち悪い喋り方をしていて、新鮮に「うわ、髙木くんこんな演技もできるんだ」と感動した。「そのセンス、さすがっすよ」みたいな薄い話し方とか、「どうしましょっかね…」「ん?」って相手に促す感じとか、バイトどうしたの?って言われて「言ってる意味わかんねーわ」、里美に「俺本気でちゃんとする」「ニュー菅原になるわ」って話す浅い感じとか、すべてがとてもリアルだった。「こういう人、マジでいるな」「この喋り方、あの人に似てるわ」と思わされる絶妙さ。個人的にこういう人間が本当に苦手だから、ずっとゾワゾワさせられてた。

 

「裏切りの街」を見て一番すごかったなぁと思ったのは「没入感」。初日だったし前情報もなく(過去分を見てないのであらすじだけ知ってるレベル)、集中して見れたからという環境もあると思うけど、歴史ものやファンタジーのような華やかで派手な世界ではなく、日常の現代劇で普通の人たちが出てきてっていう作品だから、ここまでのめり込むのかな。物語もめちゃくちゃ分かりやすくて登場人物も少なくて、ゆっくりと話が進むから、余計なこと考えずに今目の前で起こってることにまっすぐ集中できた。

 

メッセージのやりとりは見せられても、「心の声」は一切台詞にない。だけどゆうちゃんの心の中は「今こう思ってるんだ」「だからこうしたんだな」って全部分かるくらいだった。それくらい没入、つまりクズの心の中に2時間半を超える時間ダイブしてしまったので、マジで疲れた。「くらった」って感じ。本当に疲れた。ぐったりした。ここまでダイブできるのは、それだけゆうちゃんが複雑な思考のない薄っぺらい人間っていう証拠でもあるのかなぁ。髙木くんのお芝居の話をしようとしてるのに、ゆうちゃんの話になっちゃう。

 

ずっと良かったけど、見せ場って感じで特別印象に残ってるのは、やっぱり智子からの着信を取れずうずくまるところかな…。

 

髙木くんがゆうちゃんをどう思ったのか事細かに聞きたい。パンフレットで「自分の中にこういう考えはないな」というシーンがあったと言ってるけど、具体的にどのあたりなんだろ。

 

あと、最後に「お互い顔がいい」っていうシーンで、あ、ゆうちゃんの顔がいいと素直に思って大丈夫でしたか、ありがとうございます、ってなった。見てる足の長さや顔面がキャラクターのものか中の人のものか分からないもんね。髙木くんも顔がいいけど、ゆうちゃんも顔がいい模様。

 

●髙木くんの濡れ場

そういうシーンがそのままあった。自慰行為、キス、女を抱く(何度も)。全裸になって前張りだけになってた場面も(間違ってたらすみません)あった。私は何食わぬ顔で何度も双眼鏡を構えました。100%勇気。筋トレせずにだらしない体になるように9キロ痩せたって言ってはいたけど、体キレイだと思ったのでananさん撮りに来てくれないかな!?

 

お互い旦那と彼女にバレちゃったラブホで、「ちょっといいすか…」って智子に気持ち悪く近づいてきて「うわーーーーーーーーーーーっやだーーーーーーーーーーーーーーーーっ」って膝にしがみつくところ思い出して死ぬ。あの瞬間、皆のたかきくうううううううううううんんんんんんんんっていう心の悲鳴と母性がボッコボコにされた音が聞こえてきた。あのシーンのゆうちゃんは、当て書きかと思うくらい髙木雄也の真骨頂…か、、、、かわい、、、、、、すぎた、、、、、(この後めちゃくちゃセックスした)。

 

濡れ場があるということは興行作品の宣伝材料の1つだと思うので、これでチケットが売れるなら「髙木雄也がエロいことやってたぞ!」と大いにアピールしたい。チケットまだ買えるので!言葉通りマジで体当たり。よく事務所がOKしたなと本人も言っていた?とのことですが「ここまでやった」っていうのは今後の役者としての幅を広げる1つのきっかけになるのでは…。エロ動画見ながら立って1人でする髙木雄也を見れるのは裏切りの街だけ!

 

●智子の深みと旦那の気持ち悪さ

 

自分が共感したり感情移入したのは智子だった。妹に執拗に「まだ諦めてないんだ」って言われる智子。旦那に貸しを作りたくない智子。何者かになりたかった系であろう智子にはまだドラマがある。ゆうちゃんは何にも考えてないけど、智子はプライドも高くて自尊心がある、意志がある。ゆうちゃんに会うために走っていくところとか正にドラマになる。智子は不倫してる自分に酔ってると思うし、旦那に対して「つまらない女に見えると思うけど、私は不倫してるんだからね」って優越感も抱いたと思う。だから、旦那がそのさらに上から「不倫を隠すには本来ここまでするんだぞ、遊び慣れてない奴がイキがるなよ」って感じで田村さんを家に連れてきて見せつけたのはしびれました。この辺は個人の解釈ね。

 

智子は旦那の子供を産みたくないというちゃんとした「意志」があって、それを外堀を埋められながら産むしかなくなり、しかも旦那に自分の子じゃなくても許容するという最悪の「貸し」を作って、これから人生が続いていく「絶望」というドラマがあるもんなぁ。ゆうちゃんはこれからも「結局何も起きてなかったんだ~」くらいのテンションで生きていけそうだし。やっぱり智子視点で考えるとちゃんとエンタメになるドラマ性がある。

 

旦那に対する言葉に出来ない気持ち悪さ、会話もしたくない空気、どうせ私のことなんて理解できないだろうと上から目線も含めて距離を置いている感じ、本当に分かる、分かるの連続だった。ちょっと違うけど、THE蛙化現象に陥りやすい女って感じ。

 

智子役は奥貫薫さんだったけど、残念ながらPCR検査陽性で呉城久美さんに当面変更とのことで。呉城久美さんの智子が素晴らしく、好きだったからこそ、奥貫さんも見たくなった。公演中に戻ってこられるといいな。ただの登場人物でも二番手でもなく、智子の家とゆうちゃんの家で二分割されてるようなセットからも、裏切りの街は「ゆうちゃんと智子のW主人公」と言って過言ではないと思うので、髙木くんにとっても相手が急に変わるって結構大きな出来事だったのかな、髙木くんに限らずだけど!そして、こんな短期間で代役を務めることになるのも本当にすごい。

 

パンフレットの女性陣対談では「今回の旦那役は村田さんがかっこよすぎて、智子は何が不満なのかなと思う」って書いてたけど、ほんとそれはある。村田さんも顔が良い側の人間だからな~!

 

ちなみに田村さんは斉藤さんで、それは予想通りなんだけど、部下でもないということで、誰なの!?なんでも屋みたいなプロ?

 

あと「旦那への気持ち悪さ」は私が女だからすっごい感情移入して見れて、その分、ティンダーみたいな即やれる系のマッチングアプリで女探したり暇があれば自慰行為に励むのに「彼女が生理になったら『しなくて済む』って安心するくらいしたくない」っていうゆうちゃんの気持ちは、自分が男だったりするともっと「分かる~!!」ってなってたのかなぁと思った。

 

●里美のギャップへの苦しさ

 

説教もせずただただ優しい里美。その里美が「実は里美も浮気してる」っていうクズというギャップよりも、「服がダサい」「メイクが下手」っていうギャップがリアルで苦しかった。頑張った日も、確かにいつものポケモンマスター目指してる少年みたいな服ではないけど、柄に柄でピンクの羽織、チークもすごくて。そのときのゆうちゃんの「大丈夫だよ…」っていう消え入りそうな声よ。

 

ゆうちゃんにも「もうちょっと女らしくしてよ」「一緒に歩くの恥ずかしい」「どっちでも良かった」と言われ、しんじにも「服やばくね?寝間着かと思った」と言われ、会社でも怒られ、帰ってきても仕事(もちろんサービス残業っぽい)、里美の「搾取される側」っぽい感じ、「立場の弱い女のなんか残念な人生」ぶりリアルだった。

 

これも私が女だからフィルターだけど、里美に対しては、浮気してることも、ゆうちゃんにお金渡して安心してることも、クズだとは思わない。憐憫。可哀想。クズって思うより下の感情かもしれないが。普通に良い子だと思うから幸せになってほしい。

 

●感情を誘導・操作する劇伴

 

テーマ曲の「ピンクローター」だけじゃなく、劇伴も銀杏BOYZさんだったんだね、劇伴とっても良かった。劇伴によって自分の感情が誘導・操作されたシーンがたくさんあった。結構派手で思い切った音楽が多くて、ドキッ!とさせられた。特に、智子が旦那、ゆうちゃんが里美とセックスしてるとき?にすごい哀しい音楽がかかってたのと、1幕のラスト、ラブホでゆうちゃんと智子が事後にごろごろしながらバラエティ見て笑ってるシーンが音楽のおかげで「なんかほっこりするいい感じのあたたかい雰囲気」に感じられたのが印象的だった!

 

ユニクロとGUとしまむら

 

どういう意味か分からなかったんですけど、友人からも「あの台詞ってどういうことなんですかね?」と聞かれて、パンフレットでも座談会で「どういう意味ですか?」って話になったからやっぱぱっと分からないよね?と。パンフレット読んで理解した!

 

●喫煙シーン

 

ご注意くださいっていうおふれがきが出たので髙木くんの喫煙シーンが見れるってこと!?って奮い立ってたけど、ゆうちゃんは吸わんのかい!となってそこは寂しかった(笑)。

 

●舞台となった中央線

 

私は中野、高円寺の同期の家に1週間くらい転がりこんでいたことが何度もあるので、高円寺駅前のサンドラックとか、中央線のメロディに、あ~!ってちょっとなれた。中央線で生まれ育った人にとっては余計にぐっと来るものがあるだろうな。パンフレットやポスターのビジュアルで、舞台じゃ再現しきれなかった本当のロケで撮影された写真を見れて、脳内イメージが完成するのも良い。

 

●ラストシーンのラブストーリーっぽさ

もし、ゆうちゃんがソファーでマッチングアプリ開いて女を値踏みしてる(今やれるかどうかのセレクトには「値踏み」という言葉さえ高尚すぎるかもしれない)ENDだったらゆうちゃんの中で智子との夏と秋は本当になんでもないことだったんだって思わされそうで、成長してなさとかにトラウマになるなと思ったんだけど、最後の終わり方は唯一ラブストーリーっぽい要素も感じられて良かった。別にゆうちゃんは智子に情なんかないだろうし、「今回ばかりはどうにもならない」と智子も言ってるから、一緒にいても意味ないのになぜかもうちょっとだけ一緒にいる2人。ここはもうちょっと思いを巡らせて考えたいし、色んな人の感想が見たい!

 

●おわり

 

私は「アイドル畑」と「お笑い畑」で育っているということもあり、凄惨なもの、残酷なもの、後味の悪いもの、胸糞系すべてが本当に苦手で、映画もPG12レベルでも見に行くのが怖く、楽しめるエンタメの幅が狭いというのが非常に残念な人間。具体的に言うと、エヴァの旧劇「Airまごころを君に」を劇場で見てからじわじわ無理になっていったと原因が明確に分かってるんだけど。言葉通りのトラウマ。

 

裏切りの街には凄惨さや残酷さはないけど、ハッピーキラキラ作品ではないので、見ててすっごく疲れた。しんど!でも、この「疲労感」は舞台ならではの熱伝導率だなと改めて感じた。役者さんのお芝居を直接受け取れる舞台だから、他人事じゃない巻き込まれ方をして、没入して、パワーを持っていかれる。この感覚、やっぱりいいな、舞台の魅力だなと思った。

 

Hey! Say! JUMPのメンバーは、これからどんな作品に出演するんだろう。凄惨な作品に挑戦するメンバーもとても見たいので、そのときまでに「怖くなくなる」薬が開発されてほしい。なにかいい方法をご存じの方、ご一報ください。