ジャニーズ楽曲大賞2017
ここ数年の自分は、ジャニヲタというよりHey!Say!JUMPのファンと名乗ったほうが正しい。なかなかほかのグループの楽曲活動を追いかけられていないので、どうしてもノミネート楽曲はJUMPの曲に偏りがちだ。
だけど、楽曲大賞は「思い入れ」を出来るだけ省いて、初めて聴いたときに「何これ好き!」と思った曲に投票するようにしている。
演技もする、バラエティもする、だけど私にとってのアイドルの本業は「歌」だ。アイドルがキラキラした輝きを放つのは歌っているときだと思っているから、キラキラした輝きを最大限に引き出してくれる強い楽曲を常に求めている。
もちろん歌唱力によって輝きを増すメンバーもいるが、技巧を最優先に求めるのではなく、いかにアイドルをキラキラ輝かせることが出来る楽曲かどうかが私の「アイドルにとっての良曲」の判断基準だ。
ある漫画で、人の手で水をすくうには限界があるが、コップを持って水をすくうと手よりもたくさんすくえる、もっと大きな器を持ってすくえばもっとたくさんすくえる、というような話があった。
アイドルにとっての楽曲も、それと同じだ。
いくらアイドルそのものが強い輝きを持っていても、楽曲が弱ければアウトプットされる輝きに限界がある。楽曲が強ければ強いほど、アイドルが秘めた輝きは何倍もに膨れ上がって放たれる。私はそう思う。
楽曲は力を引き出す道具であり増幅する武器。
JUMPの輝きがすんごい威力になって世界中を照らしてしまうような、強い楽曲が欲しい。これは毎年の願いだ。
2013年のCome on a my houseと2014年のウィークエンダーは正にそれだった。初めて聴いたときにJUMPが輝きすぎていて眩しくて目が眩んだ。何これって衝撃だった。売れるって感動した。可愛くて嗚咽した。そういう曲がまたシングルで欲しい。結局は好みの問題かもしれないけど、実際この2つは楽曲大賞でも1位に選ばれている。強い曲は、シンプルに万人受けする曲と言い換えていいのかもしれない。
正直、シングルでそのレベルに強いと思える曲がウィークエンダー以降ずっとない。
「CDで勝負していくのは難しい時代だからこそ頑張りたい」と自担である八乙女光は言った。「代表曲が欲しい」と聡明な知念侑李は何年もこう言い続けている。
平成の時代に、大きく音楽市場は変わった。だけどそれを言い訳にせずに逃げずに、真っすぐにこんな言葉を言えるのはかっこいい。
バラエティにも情報番組にもレギュラーを持ち、映画やドラマの主演を年間何本も張り、ドームツアーも開催、ファンクラブの会員も50万人前後まで増加。
個々の仕事量や知名度に差はあれど、まずグループとしては、この10年を振り返るとちゃんと売れたねって言えるところまですでに上り詰めたと言っていいだろう。
アイドルの本業である歌でも、そんな分かりやすい成功を見せてほしい。
「誰もが知っているような代表曲が出来ること」がHey!Say!JUMPの地位を確固たるものとするトリガーとなってくれることを、願ってやまない。
そんなわけで、こと楽曲大賞の投票に関しては、JUMPの曲に対する目が厳しくなりがちだ。リリースがあるだけで嬉しくてどんな曲でも大好きになんだけど、とにかく「強い楽曲」が欲しい。
その願いを込めて、思い入れを出来る限り排除し、自分が思う「強い楽曲」――「初めて聴いた瞬間に好きだと思えた曲」「アイドルのキラキラした輝きが溢れている曲」に、今年も投票する。
長くなったが、これが私の投票基準である。
●楽曲部門
1位「背中越しのチャンス/亀と山P」
振付もメロディも歌詞もキャッチーでめっちゃ可愛い。正しいアイドル楽曲、アイドル楽曲の教科書。
2位「SlowJam/SexyZone」
こんなジャジーでオシャレな楽曲羨ましすぎる!コンサートでのベッドやソファーを使ったセクシーなパフォーマンスも素晴らしかった。
3位「DO NA I/関ジャニ∞」
大阪らしさとオシャレさの融合がすごい。丸すばのハモをはじめいろんなメンバーの個性的な声もとっても魅力的で、振付も可愛い。
4位「Smile in summer/Hey!Say!JUMP」
散々御託を並べておいてこの曲が強いと思っているのかというと決してそうではなく、結局単純に好みです。高音が織り成す澄んだハーモニーはJUMPの大きな武器の一つ。AKB48が歌ってそうな懐かしいメロディがいい。コンサートで聴けたらもっと好きになれたんだろうな。
5位「H.ourTime/Hey!Say!JUMP」
歴史を語る歌詞、前向きな歌詞、ファンを想う歌詞、悔しさを語る歌詞、絆を語る歌詞、敢えて多くを語らない歌詞。それぞれのメンバーの個性が出ていて10周年記念に相応しい楽曲。
思い入れでいうと一番だね。何よりも、自分たちが作ったこの曲にとっても満足しているJUMPが見られて嬉しい。
<次点>
・お疲れサンクス/5位に入れようか悩んだ。2017年元気もらえた曲No.1
・今/さわやかでいいですよね
・OVER THE TOP/ダンス込みならNo.1
・Are You There/押しつけがましくない応援ソングで好き
・Sweet Liar/めちゃくちゃクオリティ高い楽曲だと思う
・TO THE TOP/思い入れNo.1
・トビラの向こう/思い入れNo.2
・心技体LOVE MOTION/思い入れNo.3
・太陽に/こんなに可愛い曲だっけ!?という発見
・WhiteLove/OTTと同じくダンス込みならめちゃくちゃ好き
・GoodLife/変わったメロディで耳に残る
・Spark×2/キラキラしててJUMPにぴったり
●未音源化楽曲部門
1位「Amazing!!!!!/SixTONES」度肝抜かれた
2位「keep on/ジャニーズJr.」タイトルに切なくなるところも含めて
3位「JAPONICA STYLE/SixTONES」パフォーマンス力ほんとにすごい
<次点>
・HiBHiBDream/すとに対して何の思い入れもないのに純粋に楽曲が好き過ぎて上記のような投票に…トンチキさもあってものすごく好きな2曲。はびどりはこれぞティーンアイドル!っていう定番っぷりが好き。
●MV部門
「Are You There?」
操り人形のようなダンスと人間み溢れるロケでの笑顔、2種類の「可愛い」が詰まった心温まるMV。とにかくこの曲は振付がめっちゃ好き。ってまたダンスありきの話に…。
●現場部門
[ドーム]Hey! Say! JUMP I/Oth Anniversary Tour 2017-2018
年中セトリに文句言ってるJUMP担が口を揃えて「最高だった!!!」と大絶賛しているのをたくさん見かけたコンサート。最高でした!!!
ベストアルバムの結果が大きく反映されたアリーナツアーは初期の回想が大きく、ドームツアーは10年を満遍なく拾った集大成という出来栄えで、両方を合わせて10周年が完成したという形ではあったように感じたが、それだけ10年で思い出の詰まった楽曲が多いので、2回セットリストを消費しないと出来ないことであったし、それによりアリーナとドームでセットリストを大きく変更してくれたことも嬉しかった。
どうせ忘れてるんでしょってファンだけが大事にしてると思い込んでいた宝物とたくさん再会させてくれた。「忘れないから忘れないでね」っていう言葉が全てを物語るセットリストだったと思う。
ここ数年、メンバーはよく「初めて来る人もいるから定番の曲をやらないと」と言っていて、それにより変わり映えのしない楽曲セレクト、冒険を感じないセットリストに寂しくなることも多かった。初めての3大ドームツアー、動員人数やファンクラブの増加状況を見ても、これまで以上に「初めて来る人もいるから」というタイミングだったかもしれない。なのに、人気曲である「SchoolGirl」やMステでもリクエスト1位になった「我 I need you」、自分たちが大好きな「StarTime」を思い切って外して「Endless Dream」「切なさ、ひきかえに」「Dash!!」「OUR FUTURE」辺りを入れて来たことに感動した。
絶対に思っちゃいけない、絶対に思いたくない、そう心に決めているのは、JUMPが売れるのを寂しいと感じること。だけど、東京ドームの公演を見て、初めて寂しいと思った。そんな気持ちも含めて、素晴らしい10周年だった。
<次点>
・ジャニーズ大運動会2017/仲のいい友達とダラダラ喋りながら長丁場いろんなメンバーにわいわい沸いたほんとに気楽で贅沢で貴重な現場だった。すっっっっごく楽しかった。
・[アリーナ]Hey! Say! JUMP I/Oth Anniversary Tour 2017/外周があっていつも以上にいつものJUMPコンが帰って来た!っていう懐かしさや、心・技・体への感動、初めての会場に遠征出来たこと、オーラスで光くんが号泣したことなど、思い出が詰まりに詰まったツアー。ドームツアーになると公演数も少ないし、行く場所も決まっちゃうし、箱が小さいのはもちろんとして、やっぱりアリーナツアーが大大大大大大大大大好き。あー楽しかった!本当に、本当に、楽しかった…。
●担当アンケート
ほんとにずっとめっちゃ好き。ってひどい日本語だけど、10年くらい見て来たから情で…とかいうのは一切なく、毎日ほんとにずっとめっちゃ好き。今年も光くんのことほんとにずっとめっちゃ好きでいられたらいいな!
来年のジャニーズ楽曲大賞2018の現場部門には「BESTコン」って書くぞ!!!!!!