過激なレプリカ

模造品づくりにフルスロットル

つんく♂さんになりきって「ウィークエンダー/明日へのYell」のライナーノーツを書いてみた

モーニング娘。℃-uteのいるHello!Projectを立ち上げ、プロデュースしているつんく♂さん。
つんく♂さんは、基本的にはほぼ全曲の作詞・作曲を担当しています。
「ライナーノーツ」とは、新曲が出るごとに書かれる、小説でいうところのあとがきみたいなもので、どういう思いで作ったか、また、それを歌うメンバーとこの新曲について、はたまた、メンバーの成長記録がいつも綴られています。
楽しみにしているハロプロファンもとても多く、私もその一人です。

そこで、JUMPがもしつんく♂さんにプロデュースされたハロプロのアイドルグループだったら!?という妄想のもと、つんく♂さんになりきって、来週9月3日に発売される新曲「ウィークエンダー/明日へのYell」の「ライナーノーツ」を書いてみました。
あくまで妄想なので、実際のレビューを盛り込みつつも、こんな風に曲を作ったとか、こんな風にメンバーにパートを与えたとか、勿論全部作り話なのでご了承下さいませ。

つんく♂さんのライナーノーツを読んだことない人は以下をチラ見してくれればこういうもんねと伝わるかと。つんく♂さんの音楽創作への感覚、メンバー評とっても面白いです。ご参照あれ。

モーニング娘。最新曲のライナーノーツ
http://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-11915923918.html

℃-ute最新曲のライナーノーツ
http://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-11876177526.html


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Hey!Say!JUMP13枚目のシングルです。
2013年春~夏頃から、メディアへの露出がぐんと増え、シングルも12月から10ヶ月間に3枚リリースという勢いに乗りまくっているグループ!
全員が二十歳を超えて顔つきが大人っぽくなってきました…っていうフレーズは去年からことあるごとに言ってますが、顔だけじゃなく、SUMMARYであったり、Johnnys' worldであったり、全員が出演した数々のショーや舞台の経験で身につけた実力にはかなり信頼を置いています。どこに出しても恥ずかしくないパフォーマンスの出来るグループです。

何と今回のシングルは山田涼介主演・有岡大貴出演の「金田一少年の事件簿」、中島裕翔主演・高木雄也出演の「水球ヤンキース」のそれぞれの連続ドラマの主題歌になっています。W主演!すごいね!

ドラマの主題歌ということで、曲を作り出す前からドラマの台本をもらい、イメージを聞き、時間をかけて作り上げていきました。


ウィークエンダー
あの「金田一少年の事件簿」に山田・有岡が出演させて頂くのももう三度目。
今回は連ドラ化ということで、インパクトよりも毎週飽きずに楽しんでもらう曲を作りました。
また、ミステリーらしくちょっとダークな短調の曲も案にあったけれど、今回改めて山田がつくる金田一はからっと明るい性格に重点を置くとも聞かせてもらったので、僕の大好きなディスコミュージックをキャッチーな音でとにかく明るく楽しく仕上げました!合いの手やRapも加えて、かなり賑やかかつ、うるさすぎない上品でスタイリッシュな曲になったと自負しています。
金田一のオープニングでは「水・木・金じゃまだ早い 意味深にきらめいてく土曜夜」というほうのサビを使ってもらって正に「土曜の夜に事件が起こる!」をストレートに表現出来たんじゃないかなと。
もう一つのサビフレーズ「恋はキラリミステリー」というフレーズは、金田一といえば…のあの曲からのオマージュ。みんな分かったかな!?
魅せ方は、数年続けていたフォーメーションダンスを控えめにして、シンプルなダンスにしましたので、コンサートでは盛り上がってください!フォーメーションダンスをメインではなく、移動のときにちらっと入る程度に使うことで、いやらしくなくさりげなくスキルを出してみました。


「明日へのYell」
「エール」をテーマに、青春応援団Hey!Say!JUMPを作り上げてみました。
JUMPも青春してるんやけど、あくまで「応援団」の立ち位置。そう、「水球ヤンキース」の登場人物たちの青春を応援しているイメージです。

メロディが出来上がって来たときから、タオルを振り回している風景が浮かんだんやけど、このスピード感でダンスさせてもおもろいやろなぁと思って、コンサートでも贅沢に2パターンで披露させてもらってます。

ダンスは、応援団っていうのが一発で分かるような振り付けをたくさん盛り込んだ個性的なものになっています。可愛い応援団になってくれました。このスピードと派手さできっちり揃えてくるから気持ちいいよね!

曲も詞も、とことん疾走感にこだわって、目まぐるしくまっすぐに走り抜ける青春を表現。爽やかさは清純派アイドルだから出せたんじゃないかな!

現代の子は冷めてるとか言われがちやけど、アツくなることは恥ずかしいことじゃない。僕も含め、地球上にいきる全ての人間が、いくつになっても青春です。JUMPに応援されている気持ちで青春を生き抜いてほしいと思います。



<山田涼介>
「ピッチや届いてない音が分かるようになってきた」と本人も言ってました通り、メキメキと歌唱力がアップしています。センターという立場上、ずっとパートを任されることが多かったけど、歌の実力もポジションに追いついてきたのではないでしょうか。
ウィークエンダーのディスコ調のキャッチーさはこれまでの歌謡曲多めのJUMPにはなかった初めてのテイストやけど、山田の「スウィートアンサー」で締めてくれたお陰でしっかりグループの曲になった。
明日へのYellの「やる前からダメだって 決めつけてるだけで ほら やれないわけじゃない」は真面目でアツイ山田が説き伏せてくれてるような熱が伝わります。音程も綺麗に取れてる!


<知念侑李>
今回はバランス的にちょっとパートが少なめになってしまったかな。ま、相対的な問題、順番ってことで。バレエを基礎としたダンスセンスは抜群で、パフォーマンス面では非常に安定してるメンバーです。明日へのYellの「モノクロからカラーになれる瞬間を」もらしさが出てる。
Come on a my houseでは「僕の初めてのセンター曲」と意気込んでやってくれて、そんな曲が一番JUMPっぽくなったのは知念がJUMPらしさの象徴であることをあらわしてると思う。
個人的には、またセンターを任せてみたいね。可愛い曲をやっていくことに本人たちも恥ずかしさが出て来たって言ってたけど、それを食い止めていかないとJUMPの個性はそがれるし、そのためには絶対的に知念が必要やからね。


<中島裕翔>
SUPER DELICATEでセンターに返り咲き、半沢直樹で大躍進、今回は単独初主演という大きな仕事をこなしてくれています。
主演ドラマの主題歌を歌うって、演じる役の思いも背負って二人の自分で歌うわけやから、聴き手に与える影響も大きくて、中島自身も大きな経験になったはず。
でも「自分がメインで歌ってるのが慣れない」なんて今しか言わせへんからな。
明日へのYELLの大サビ「ああ心の中から」では、中島の大きな魅力である儚い歌声が正に青春って感じでぴったりはまりました。ずっと応援してくれてるファンの涙を誘うんちゃうかな。
中島自身が泣いたり笑ったりして手に入れた今の場所、見届けてあげてください。


岡本圭人
MC、歌、楽器、全てにおいて一気に頼り甲斐が出て来ました。元々メンバーからは心の支え的な役割を担っていた岡本。それがファンにも見える形になってきたね。
性格だけでなく、歌声も可愛くてキュンと来るものを持ってるので、色々歌わせてみたくなっている今日この頃です。今は二番が多いけど、鼻への抜け方を研究すれば一番のソロパートも増えるかも!
ウィークエンダーの二番では、伊野尾と手を繋ぐ見せ場も作ってみたけど、どうでしょうか。
一番ガタイがえぇから、ダイナミックなダンスも魅力的です。
いい意味で遠慮がなくなってきて、これからどんどん前に出て来る注目株でしょう。


<有岡大貴>
いいリズムを持っています。
ウィークエンダーサビの終わりでRapに入るのも有岡からスタート。この曲を面白くしてくれてるのは間違いなく有岡です。最後のサビで一人Rapを歌ってる姿を見てると、もっと音楽面でJUMPに関わってほしいなという願望もわいてきたり。
ふんわりした可愛い声やのに、Rapとなるとかっこいい。本人の持ってる両面性が歌声にも活きています。
ドラマ、バラエティ、ラジオとレギュラーをこなしてるだけあって、セルフプロデュース力がついてきた。華があるメンバーやね。


<伊野尾慧>
大学もしっかりと卒業し、隠し玉がとうとう表舞台で爆発する日がやってきました。
画面に抜かれるだけではっとさせる美しさだけでなく、耳に残るインパクトのある声はジュニア時代からなお健在。
「So解けない愛から始まる∞ミステリー」一番色っぽいパートを伊野尾に割り当ててみました。テレビで歌うたびに1000人単位でファンになってしまいそうやね。
それに加えてあの脱力感がほんまにおもろいよね。ファンだけじゃなく、お茶の間でもどうおもろいと思わせていくかが勝負どころ。伊野尾のやる気も重要なんやけど、しんどいところを見せへんのが伊野尾の美学であり美しさの秘密でもあるからなぁ。どう転ぶか、楽しみにしてんで!


高木雄也
甘くてとろけそうな歌声は顔に劣らずイケメンで、今回もポイントポイントを押さえてくれている功労者です。ウィークエンダーでいうと「謎のラブミサイル」がRapの締めとしていいインパクトになってる。明日へのYellは2番のサビ前の「聞こえて来る声」がえぇねんなぁ~。あと、山田と歌うAメロは初期のJUMPの編成を思い出しながら組んでみました。相性がえぇのよね、声の。
ダンスはちょっと重いけど、歌も演技も安定の域に入ってる。キャラクターも癒し系でいい意味で力が抜けていて心地良いです。
メンバーにも言われてたけど一番JUMPっぽくないビジュアルの持ち主なので、高木にしか与えられない仕事も出てくるかもしれません。


八乙女光
いい顔になってきました。
舞台やドラマで主役を張ることで「役作り」という感覚を完全にモノにした。それがバラエティーでもMVでのワンシーン一つ取っても大きく活かされています。歌番組で抜かれるときも、しっかり自分のシーンをチェックして、何かやってやろうという気概を感じさせてくれるメンバーです。
皆ともほんとの意味でやっと打ち解けて来たんじゃないかな、なんて個人的には思ったり。
明日へのYellは出しやすい音域なのかな、「必ずたどり着く」の透明感を大いに評価したい。
リズム隊であるベースを担当しているだけあって、最初はテキトーに任せたRapも板について来たね。Aメロの合いの手もサビの後のRapもヒルナンデスコンビで盛り上げてくれよ!


<薮宏太>
リズミカルな楽曲よりも「聴かせる楽曲」で魅せたいメンバーということもあり、薮も今回はちょっとパート少なめかな。
ウィークエンダー2番の「So 解けない謎から生まれる∞ミステリー」はリズムを鍛えるためにも歌ってもらったけど、可愛い薮が久し振りに見れて嬉しくなりました。語尾の「リィ」が薮らしい萌えポイントです。

毎回ソロパートの歌い方を変えてみたり、歌詞に合わせた動きをとったりと、歌を楽しむ力、歌を理解する力はメンバーイチ。幼い頃の、声変わりしたら歌えなくなるかもっていう恐怖が薮の歌への思いを強めてくれたんでしょうか。

だけど、できるメンバーだからこそここらでもう一歩、新しい薮が欲しいところ。Ride with meみたいなかっこいい曲ではどうしても薮に頼りたいので、またそこんとこたのんます!

 

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ウィークエンダー/明日へのYell」は2014年9月3日(水)発売です!