過激なレプリカ

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アイドルの定義

ついったーでこんな質問を頂きました。

>"アイドル"にあえて定義をつけなければならないとしたらどんなことが挙げられると思いますか?
>歌ったり踊ったり演技をしたりとマルチに活躍するという点ではEXILEなどもアイドルに属するのでしょうか?


専門的な勉強をしたことも、興味を持って何か調べたこともないので、全く裏づけがない個人的な意見なのですが、自分が思う「アイドルの定義」を、過去の日記やついったーでの発言をまとめる形でお答えします。


まず、アイドルやアーティストだけじゃなく、さまざまなメディアでは、売れれば売れるほど、芸人さんがドラマに出たり、スポーツ選手がバラエティに出たりと、仕事の幅が広がり、マルチに活躍していく世界なので、仕事内容で「アイドル」を定義するのは難しいかもしれません。

ですが、EXILEさんを例にあげておられたように、根底として『「歌」「ダンス」「演技」という「パフォーマンス」が「商品」である、「パフォーマンス」でお金を稼ぐ』ことが明確なのが、それぞれ、アーティストや俳優なのではないでしょうか。
スポーツ選手も、スポーツというパフォーマンスでお金を稼いでいます。

マルチに活躍しながらも、商品がはっきりしていれば、専門職と呼べると思います。



それでは、アイドルは何の専門職なのでしょうか。
アイドルの商品とは、何なのでしょうか。

アイドルも同じように「歌」「ダンス」「演技」をしますが、そのパフォーマンスよりも「本人」が「商品」になっているのがアイドルだと私は思っています。


もちろん、アーティストや俳優と同じように、アイドルの歌やダンス、演技に感動したり、そこからアイドルのファンになる人も多いと思うのですが、アイドルファンの中には「本人」が好き「だから」、本人の歌、本人の演技も好き、という人が多いのではないでしょうか。
アイドルファンにとって、アイドルの「歌」「ダンス」「演技」は、その「本人」を楽しむための「媒体」にしか過ぎないこともあると思います。例えば、演技という「媒体」を通して、成長する「本人」を見たり、歌を通して「本人」の一生懸命さを見たり、という楽しみ方をする人が多い、のがアイドルとアイドルファンだと私は思っています。


たとえば、私は、八乙女光くんのファンですが、光くんの仕事は、歌・ダンス・演技の前に、大前提として、「本物の八乙女光」さんという人が、「アイドルの八乙女光」という作品を自分の体に貼り付けて売ること、だと思っています。


本物を見たことがないことと、「本人」と同じ見た目をしているであろう、本物と酷似している商品を売りつけられていることで、アイドルファンは、ついついアイドルに求めすぎてしまいます。

骨の髄までアイドルでいてほしい、と過剰なサービスを押し付けてしまうことが、女子アイドルグループに見られる「処女性」や「恋愛禁止」、そもそもアイドル=「擬似恋愛の対象」という考えに繋がっているんだと思います。



このように、歌やダンス、演技などの仕事の質よりも、本人の魅力がビジネスの源泉になっていることがアイドル。
だとすると、このような観点で、好きなアーティスト・スポーツ選手を楽しんでいる人も、「アイドルファン」と呼んでいいのかもしれません。



データが何もないので、すべて推測で個人的な意見です。

この辺りを、アーティストのファンとアイドルのファンでCDを買う目的が違うとか、アイドルグッズの物販(写真やポスター)と絡められると説得力が発生するのかも…。

コンサートに要望やメッセージを書いたうちわを持ち込むこと、一方通行だけではなく、ファンサ・レス・握手での「認知厨」が存在すること、なんかもアイドルファン的な文化?って感じで、ここに言及しても面白そうです。