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過激なレプリカ

模造品づくりにフルスロットル

薮くんが大学へ行くこと

アイドルが大学へ行くことについて話すとなると、話す人の境遇が絡みすぎるような気がします。
他のメンバー・芸能人と比較して話すか、大学のこと・学部のことを調べつくして話すか、いずれかの方法であれば多少回避出来るかもしれませんが、私には、大学生アイドルを応援した経験もないですし、通信教育に詳しくもないので、簡単に主観で書き殴りたいと思います。
「薮宏太早稲田大学入学」というよりも、「私の大学生アイドル薮くんへの願望」みたいな感じで。


私は、ずっと薮くんに大学に行って欲しかったです。
薮くんの、聡明なところが好きだからです。


一番印象に残っている聡明系エピソードは、番協で、「昨日ニュースで見たんだけど、今、世界では水が…」みたいな、話でした。
全く記憶にないのでまた昔の記録を読み返したいと思いますが、何か世界の水の話でした。
別に、その世界情勢について、環境問題について、薮くんが特異な意見を述べたわけではなかったと思います。ただ、こんなニュースをやっていて、こう思った、そんな、普通の世間話でした。
でも、そんな話に関心があることだけで、薮くんに惹かれたし、お客さんと光くんが「ふーん」「すごいねー」って、尊敬かつ自分の興味の範疇とは関係のない話だと割り切って聞いているような気がしたことにも、ときめきました。


他にもあります。
いつかのコンサートのMCで「京都が首都になるっていう話もあるんだよ?」みたいな話をしていて、すみません、これまた全く記憶にないのでまた昔の記録を読み返したいと思いますが、何か都道府県の話でした。
そのときは、メンバーが「うそ!」「じゃあ東京はどうなっちゃうの?」って子供みたいに聞いていたのがとても可愛かったです。


後はこんな話もあります。
薮くんが、コンサート前、今日の星座占いをメンバーに発表するという話です。
光くんは「何座だっけ?」って頻繁に聞かれて「もう!いて座だって言ったじゃん!!」と頬を膨らませている様子が非常に女子的で愛らしかったです。
何かこれは違いますかね。


要は、薮くんがメンバーに何かを教える立場だということにとても萌えているのかもしれない。
薮くんにはリーダー的立場で居て欲しい、皆の精神的支柱であって欲しいと思ってるからかな。
とはいえ、山ちゃんというエースも居れば、光くんというシンメトリーも居るし、JUMPは皆非常に頼もしい存在になっているうえ、助け合い・メンバー愛の精神を強く持っている(ように見える)ので、薮くん1人だけが全てを負い込んでいるわけじゃなくて、でも薮くんも自覚を持って、皆と話す機会を持つようにしてる、みたいな今のバランスが好きです。
末っ子薮くんが好きという方も非常に多いので、ここはファンの中でのせめぎあいですね。


話がそれました。


そのうえ個人的な話が始まります。


私は、大学がすごく好きでした。
文学がすごく好きで、日本文学がすごく好きで(今はほとんど本読んでませんが…)、近代文学が好きで、谷崎潤一郎が好きで、谷崎潤一郎の勉強が出来る大学を選びました。
大学での勉強はとても楽しかったです。
谷崎潤一郎を愛する方法を、たくさん教えてもらいました。
作家論、テクスト論、物語論、様々な視点があって、それぞれたくさんの批評が世の中に出回っていて、それを吸収したうえで、自分はどう谷崎と向き合うか…。
読んでただ「面白いなぁ」と思っていた高校生の頃よりも、ずっと谷崎が好きになりました。


ただ、これって、就職にどう役立つの?って話なんですよね。ただ好きなことをやってただけ。趣味の領域。
今は就職難で、就職訓練校みたいな学部の人気が高かったり、「大学で学ぶことって、就職にどう役立つの?」って質問が飛び交いまくっています。
私も、別に批評家の仕事に就いたわけでも、谷崎の記念館で働いているわけでもありません。
でも、大学での学びは、目の前の就職なんかよりも、もっと重要な「人格形成」に影響を与えてくれました。


人格というか、大学で得た「文学を愛する方法」は、「アイドルを愛する方法」にも応用することが出来ますし、私は、仕事のこと、友人のこと、家族のこと、何を考えるにも、大学で得た「考え方」「ものの見方・視点」が基盤になっているんですよね。


でもそれは、逆に、仕事で得たことも何かの基盤になっているし、友人と話したことも何かの基盤になっているし、要するに、経験が人格を豊かにさせるっていう、あぁ、何かとうとう大学に関係のないくだらない落ち着きどころに…。


でも、仕事や友人と、大学での学びの違うのは、「義務ではないこと」「別段不必要なこと」を、わざわざ「時間」「お金」を割き、レポートを提出するなど「苦労」して、習得するというところです。


全入時代の待つ、高校生→大学生の一般的な進路ではなく、芸能人で、高校卒業4年後に、わざわざ改めて大学を目指す。大学卒業者の仕事の幅や、学歴など、様々なメリットがあるとしても、そもそも、それって多少「好奇心」があるから出来ることじゃないでしょうか。「学びたいという気持ちが強くて」という薮くんの公式のお言葉にも繋げたいんですが。


メンバーも「仕事に役に立ちそうな内容の勉強だね!」と言ってましたが、直接的なことは勿論、間接的に、薮くんの人格をより豊かにするための、薮くんの視野をより広げるための、素敵な学びとの出会いがあればいいなと思います。


向上心と好奇心は、たまに似てるように感じますが、全然違います。
上記に書いた通り「義務ではないこと」「別段不必要なこと」に意欲を示すのが好奇心だとしたら、向上心は「義務であること・必要なこと」を「より高めていくこと」のように思います。
大辞泉によると


>こうき‐しん【好奇心】
珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心。「―が強い」
>こうじょう‐しん【向上心】
現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目ざして努力する心。「―に欠ける」


とのことでした。
これって、上を強く持っているのが薮くんで、下を強く持っているのが光くんのようにも思えます。


ストイックな光くんは、向上心の塊です。「仕事が好き」だと頻繁に口にする光くんは、芸能の世界で生きていくことを決めていて、ある意味焦点を絞って自分を高めようとしているように見えます。人と比べて負けたくない!って勝気にガツガツしていくタイプではなくて、光くんの敵は常に現状の自分なのかなぁ。
そして、絞って、って言っても、演技やベース、バラエティと、かなりマルチな活躍をしてくれているので、結構広いんですけど、どれも光くんにとっては「芸能」という「仕事」に変わりはないです。
そこに、光くんの人格は大きく必要がない気がするのです。
光くんは、一生懸命やることにすごく向いていると思います。真面目です。
与えられれば、求められれば、必要以上の力を発揮します。持っています。
その真面目さが光くんの大きな人格でありますが、演技をするうえでも、バラエティーをするうえでも、無心になって、そのとき必要な「技術」を、真面目に努力して身につけ、実現していくことで、八乙女光は芸能人として成功し続けてくれると思うんです。

八乙女光本人ではなく、八乙女光の技術、で勝負してほしい。
特に、変革を求めるような自我とかは、一切必要ないと思っています。真面目という人格を大切にしてほしいです。


対して好奇心の強い薮くんは、視野を広げ、人格を豊かにしていくことで、新しい情報をJUMPに還元し、それが、JUMPの人格も豊かにしてくれるような気がします。
薮くんは歌が上手いです。
だけど、以前パンフレットか写真集か何かで「歌い手は詩の代弁者」というようなことを言っていました。
薮くんは、歌が上手いけど、その「技術」に酔いしれさせたい、見せ付けたい!というよりも、「歌を通して何かを感じてくれたら」と思っているタイプに感じるのです。
そして、その「何か」は、きっと「感情」や「思い」みたいな目に見えないものなので、届け手である薮くんが「何か」を持ってないと、きっと届かないと思います。
薮くんにとって、歌をはじめとする仕事、そして、それを巧みにこなす技術は、その「思い」や「何か」を伝えるための、媒体のようなものであってほしいんです。


光くんは、技術そのものがパフォーマンスだから、これからも技術を磨く向上心が必要。
例えば、光くんは、ドラマを経験することによって、演技力がついた、とか、こんな役も出来るようになった、とかそういう技術がついていく。
だけど薮くんは、技術を使って、間接的に「何か」を届けることがパフォーマンスだから、その「何か」は曖昧だし、受け取る人によってバラバラだから、これからも、好奇心を持って、広い視野で、たくさんの人が受け取れる「何か」を生み出せるような感性を高めていってほしい。
光くんのさっきの例に対して、例えば、薮くんがミュージカルを経験することによって得るものは、光くんのような演技力などの技術ではなく、カンパニーをつくりあげることであったり、皆と息のあったステージを完成させることであったり、間接的な、心に残るような人生の経験値を、身につけていく感じがするんですよね。


と、思う反面、大学=芸能活動一本に集中しない、という見方もどうしても存在します。
薮くんにはやっぱり精神的なだけでなく、仕事面でも光くんよりも上に居てほしいので、今、光くんの仕事が少し多いうえに、さらに大学となると、何となく仕事の一線を退いてしまうような勝手なイメージがあって、何だか寂しい気持ちにもなりました。
でも、通信だし、これはほんとに勝手なイメージですよね。
仮に、やっぱりそういう制限が出たとしても、卒業後、きっともっと大きな形で返してくれると思うので、心配してません。長く楽しめるアイドル薮宏太!
でも、デビューのとき、大学に行きたかったのに行かなかった・行けなかったわけで、仕事が薮くんの大切なタイミングを奪ったかと思うと、何だか悔しいような愛おしいような不思議な気持ちになります。


ネットで色々見てると、やはり通信は勉強するにもとても孤独で、とはいえ学校に行かなきゃいけない日もあり、卒業するのが難しい、卒業率は低いって書いてあるのを見ました。
大変そうですね。
自らに試練を課す薮くんがとてもかっこいいです。


聞いたときは「ホームページwwwつくんのwwwマジwww」って思ったけど、薮くんがどんなことを学んで、どんな感性を身につけ、また、どんな風にかっこよくなっていくのか、とっても楽しみです。
薮くん、合格おめでとう。